『坂の上の雲』

2009年から3年間放送された『坂の上の雲』第二部よりポスター制作。司馬遼太郎の余りにも有名で壮大な作品にどう取り組むか〜遠回りせずに真正面からと…浮かんだのが、秋山真之の有名な『天気晴朗なれど、波高し』でした。物語終盤の言葉をあえて第二部のポスターのテーマとしてドラマの力強さを表現。ストレートな写真の力が重要になり、此所一番を操上和美さんにお願いいたしました。

横須賀にある記念艦三笠上での撮影と決定、船上のアングルというのは非常に難しい。甲板上を隈無く巡った後、操上さんは、此所しかないというポイントで本木さんの両サイド僅かな空間に“三笠”の特徴を捉えて、大胆かつ緻密に素晴らしい画づくりをしてくださいました。マストと艦橋の人物配置も効いていています。サスガ流石であります。

第3部はドラマの収録最終にかかる松山で戦いを終えた秋山兄弟像を物語の読後感たっぷりに松山城で撮影。